成都ジャイアントパンダ繁殖研究センター

私は、日本では上野動物園へ行き、パンダを見学することはありませんでしたが、成都に居たことから、パンダを飼育している施設に1度行ったことがありました。実は、ジャイアントパンダを実際に見学出来る施設は桂林にもありましたが、頭数が1~2頭いたものの死んだ後、成都から新たに譲り受けたりしていた様で、不在の時期もありました。                            成都には2つの施設があることを知りましたが、1つは遠方にあるため、近い方の施設『ジャイアントパンダ繁殖研究センター(以降『パンダセンター』と呼称)』だけしか、行きませんでした。

遠距離に向かうために造られた成都市のバスセンターから乗車して、パンダセンター迄は、  30~40分だったと思います。

パンダの生活状況は、下記をご覧ください。

http://www.panda.org.cn/jp/news/xmqw/

http://www.panda.org.cn/jp/kexueyanjiu/yjjg/2014-04-18/3496.html

私は、ニュースなどで上野動物園のパンダについて知ってはいたものの、大勢の見学者に加え公開の時間制限なども予想され、じっくり見ることは出来ないのではないかと考え、積極的に見に行こうとは思いませんでした。

また石原慎太郎氏が都知事として現職の頃、『パンダの1匹の借賃(かりちん)としてバカみたいに年間1億円も上野動物園が支払っている。さっさと返すべきだ。』と言った発言も記憶に残っています。                                        その後私の耳に入って来た情報では、飼育方法が分かって来て中国からの飼育指導員を迎えたり特別のサポートを受ける必要が無くなったことから、1匹5千万円程の支払いとなった様です。                                        また日本で生まれたパンダも、親パンダの所有権が日本の動物園に無いこともあり、中国側からの要求に応じて返還することが義務付けられている様です。                                        なお日本で生まれたパンダの借賃は幾らかは、把握していません。

パンダセンターの敷地面積は把握はしていませんが、かなりの広さがあり、また整備された道路は関係者以外車に乗って移動することも出来ないため、ゆっくりセンター内を見て廻るとまる1日は費やしそうな感じです。

ガラスの窓越しに撮影したもので、飼育室がある建物の管理部門に無造作に置かれた赤ちゃんパンダ。日本の過保護過ぎる環境とは、かけ離れた感じですが、ひょっとしたらここで有料でパンダの赤ちゃんを抱き抱えることが出来る場所かも知れません。(以降私が撮った写真を載せますが、天気が曇りがちだつたことに加え、遠方から撮ったものもあり、写りはもう一つの感じがしています。)

センターで飼育しているパンダの数を数えてはいませんが、センター内のあちこちに分散して飼育されているのを加算すると、その数はおそらく100匹は優に超えているものと、思われます。                                                                                                                  ですから日本の動物園の様に、見学する時間が限られるということもありませんし、ブログの観光に関する箇所でも書きましたが、センターとお客との間を仲介する中国人ガイドさんの ピンハネも意に介しないと言うのであれば、お金を余分に出すことで、パンダの子供を抱き上げることも出来ます。

センター内には、繁殖や病気予防の研究施設、パンダの病院、餌を作る為の施設(施設内の壁には竹以外の餌の原料等、パンダの赤ちゃん用の餌等についての解説もありましたが、私には原料の写真のみしか分かりませんでした。)、飼育施設、パンダ資料館等が広い施設の中に散在していました。

中でも一番大きな面積の割合を占めているのがパンダの飼育施設で、大きく分けると2種類に区分される様です。

一つはコンクリートで出来た建物の中に檻を作り、その中にパンダを数匹ずつ飼っているケースで、木登りしているパンダも一部見られますが、押し並べて個々のパンダの動きも鈍く、寝ているか、竹を黙々と食べているかのどちらかでした。床もコンクリートの為、日本と違い頭数はいるものの、日本の動物園とさほど変わらない感じでした。

もう一つは、地面がコンクリではなく土の野外で、何匹かを一緒に放し飼いにしていました。私たちが見学のため通る歩道の片側は、肩より少し低めのコンクリート壁が作られ、その先は、とても人がコンクリート壁の上から飛び移れそうにない程(4~5mはあるかも知れませんが)幅が大きくかつ垂直にやはり4~5mの深い溝が刻まれ、陸の孤島の様な感じになっています。

こちらではパンダを自由に放し飼いにしており、コンクリートの檻にいたパンダと同じ動物かと見間違える程、仲間同士でじゃれあう等激しく動き回っています。パンダは、犬とは比べ物にならない程大きいのですが、複数の犬のじゃれ合う姿に似て、非常に機敏で激しく動き回り、追い掛けたり、木に登ったり、でんぐり返ったりしていました。

ただ残念な事に、一番私の強く私の印象に残った点は、野外のパンダは別として、コンクリートの檻の中のパンダは、糞の臭いで頭が痛くなる程、臭かったことです。                          大半の成長したパンダは竹を主食としていますが、パンダのお腹の中の細菌が竹を発酵させることで、消化を助けています。こうして発酵して糞となったものが非常に臭く、臭さが頭の中に記憶として残る程でした。                                                                                   飼育室を清掃する作業員も檻(ケージ)の外から、ホースを使い水圧でパンダの糞を洗い流しているそんな清掃風景にも出会いました。

センターの広さ、施設の多さ、飼われているパンダの数からして、パンダ―センターに勤務する人々の数は、常勤、非常勤、アルバイト等を合わせると数百人の規模かと思われます。     またパンダの主食となる竹も、日々遠方から大型トラックで運んでくる様で、パンダセンターの運営費もかなりの費用が掛かりそうです。                      恐らくセンターの入場料だけでは、運営が難しいことから、国外に貸し出すときに運営費の補填として、貸賃(かしちん)を取っているのだと思われます。

センターの運営費の大半が、人件費やパンダの餌代としての出費と思われますが、諸外国への貸賃(かしちん)が年間1億円や数千万円と言うのは、中国の物価水準からすると余りに高すぎる感じがしています。                                                                                             しかし別の見方をすると、客寄せパンダの効果で上野動物園を始め他の動物園も大きな利益を得ている事からすると、それなりの貸賃をよこせと言われても仕方が無いのかも知れません。

またパンダは、中国の政治・外交の一端を担う土産物的な役割を持っており、諸外国にかなりの数のパンダを送り出している事からすると、仮に全世界へ100匹貸し出していると想定すると、毎年100億円もの競争が起こらない外貨獲得の一端を担って来たと言っても良いでしょう。                                        因みに、昨年(2017年)6月に生まれた赤ちゃんパンダをを含め、現在日本の動物園にいるジャイアント・パンダだけでも、東京都3頭,兵庫県1頭,和歌山県5頭で、合計9頭もいます。

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