成都市の概要

四川省の中にある、成都市の位置は地図の通りです。

成都(Chengduチエンドゥ)市は、中華人民共和国四川省の省都であり、人口は約1500万人。

面積は、日本の九州の約1/3の大きさで、この面積に約1500万人の人々が生活しています。
中国の地形は、鶏に似ていますが、成都市は、鶏のお尻に近い部分に位置しています。

成都の 歴史を見ると、三国時代に蜀の都となったほか、 唐代に成都は、蜀地方が温暖な地方で水運が開け、隋末の戦乱もなかったため、発展しました。

特産品としては、絹と紙があり、特に絹の中で上質なものは蜀錦として知られました。
宋代には、成都の商業が発展し、以後四川あるいは西南中国の中心地となり栄えますが、明代には四川布政使が駐在し、清代の1654年四川布政使司が四川省に改称され、正式に四川省が成立しました。

1928年国民政府は成都市を成立させ、四川省の省会(省政府所在地)としました。
1949年成都が中国共産党により解放されますが、1952年四川省が復活、成都も省会に復した。
1989年、副省級市に昇格。

成都は歴史的遺産が豊富で、1982年には国家歴史文化名城に指定されている。また2000年に始まった西部大開発の拠点都市として経済も活性化している。
成都市は、11市轄区・5県級市・4県を管轄しています。
11市轄区: 錦江区青羊区金牛区武侯区成華区、竜泉駅区、青白江区、新都区、温江区、双流区、郫都区のうち、黒字の5区は成都市の中核となる区で、政府関連の建物は青羊区に多い。
私の職場は当初青羊区にありましたが、その後武侯区に移転しました。

観光地としては、中国・三国時代の中心人物である諸葛亮(諸葛孔明)を祀った廟の武侯祠(ぶこうし)、唐代の詩人-杜甫(58歳没)が47歳の頃から4年程住んだ杜甫草堂、それから100匹以上のパンダを飼育しているパンダ繁殖センターなどがあります。

在重慶日本国総領事館のホームページを見ると、以下の様に書かれていますが、中でも成都市に世界のトップ500社の内の半数以上が進出していると書かれているのには、私も驚きました。

『省都である成都市は、重慶市と並んで西部地域における経済の中心となっており、ITを中心としたハイテク産業、大型機械、紡績、食品加工等に重点的に取り組んでいます。
外資導入にも力を入れており、世界トップ500社のうち、すでに269社(2013年現在)が成都市を中心に進出しています。

日系企業では、トヨタ自動車、イトーヨーカ堂、伊勢丹、コベルコなどの自動車、小売関連企業等が351社進出しています。』

安い労働力を求め、工場が沿海部から内陸部へ移って来ているのだと思います。
この辺りは観光資源中心の桂林とは、大きく異なります。

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