【黄さんのビジネスと周囲の人々】4.金木犀の栽培

桂林の頭の「桂」の字は、日本ではカツラの樹を、中国では木犀(モクセイ)を意味します。つまり桂林は「金木犀の林」を意味します。開花は10月前後からですが、あちこちで小さな金木犀の花が咲き乱れ、市内では、公園 , 住宅街 , 繁華街など至る所に、金木犀の強い香りが覆い尽くします。

10月1日からの国慶節の休み期間を利用し、中国全土から訪れた観光客には、非常に旅行気分を高めてくれます。

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金木犀の花は、そのまま乾燥させてお茶やお酒等のフレーバー(香り付け)や、漢方薬としても利用されており、桂林の観光土産の材料としては、欠かせない物となっています。

このため桂林周辺を含む中国南部には、花を採取する目的で「金木犀の畑」が集中してあるくらいです。

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余談ですが、中国の都市では金木犀に限らず街路樹の全ての木に、根元から腰の高さくらいまで白い塗装がされています。この理由を何人かの中国人にその理由を聞きましたが、ずっと不明でした。

やっと理由が分かる人に出遭い聞いたところ、白いのは石灰の粉を溶かして塗ったもので、 これは病害虫の予防の為とのことでした。

また中国の都市部を中心に、昔から薪として利用されて来たためか、土地が瘦せているためか、本当に木が少なくまた木の幹も細く、地方政府も木を切ったり、枝を折ったりした場合、罰金やひどい場合には逮捕する等して、街路樹の保護に力を注いでいます。

さて、黄さんの話に戻しましょう。

桂林では、金木犀の木を折ることが禁じられているためだと思いますが、開花後に生(な)った実を拾う老人をしばしば見かけました。(もともと金木犀は挿し木で、どんどん増やせるはずですが・・・?)

この種を纏めて買い取っている人がいた様なので、一応ビジネスとしての流れは出来ていた様です。

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ただ種を拾う老人は、時間を持て余し気味の中で得た手間賃だけですので、懐には対して入らなかった事でしょう。

彼は、予め頼んでおいた老人達から、纏めてこの実を安く買い取り、契約農家を見つけ種を植えて貰い、育った苗木を桂林土産店での観光客向け販売やネットを使った国内販売、更には植木のレンタル用から彼自身が桂林で直売するというアイデアでした。           種から販売できる迄の年数も必要なことから、その結果がどの様になったか知りませんが、日本では考えられないビジネスの流れが出来ていました。

彼は、種の購入資金、農家への出来高払いの資金程度ですので、殆ど危険負担が無いビジネスに思えます。

恐らく、彼が出資したお金の10倍程度の利益を得られるのではないかと思います。

何よりも良いことは、彼自身にとって種が苗木になるまでは、この仕事に全く時間を割く必要が無いということだと思います。

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