カルフールでの買い物

私が勤務先を桂林から成都に変え、更に成都でも職場が武侯区から青羊区に移ったため、職場近くの新しいマンションに転居した頃の話です。

車で20分近く行った先に、フランス資本のスーパーでカルフールという店がありました。
これからそこで私が、『耐熱ガラス鍋』を一つ購入した時の話を書きたいと思います。
この時の不愉快極まりない思い出は、絶対に日本では経験することが無いもので、今思い出しても、はらわたが煮えくり返る思いです。

記憶に依れば、カルフールが入居していたビルは5~6階建と思われ、建物の外観には大きく『家乐福(カルフール)』と広告看板が出されていました。建物の中は、3階から最上階迄がカルフールの売り場で1,2階は、他の小規模な店舗が幾つも入居していました。

2階から階段が付いていないエスカレーター(言い換えるとベルトコンベアータイプのエスカレーター)に乗り、ゆっくりと上階のカルフールの売り場へと誘導される様になっていました。 ひょっとしたら1階から2階に行くのも、建物の中央階段とは別に、この上り専用のエスカレーターが別の箇所に設置されていたかも知れません。

エスカレーター自体に階段がないため、必然的にエスカレーターの傾斜も緩く、このため建物の4隅の短辺側に設置されていたとは言うものの、上り用のエスカレーターがフロアーでも結構な床面積を占めていました。
エスカレーターの傾斜をきつくすると、滑り度合いが増し、危険性が増すことから傾斜を緩くしていた為、フロアーでのエスカレーターの専有面積は、通常の階段状のエスカレーターの3倍程にもなっていました。

ゴム床の横幅も2m前後で、3人が並べる程度はあったと思います。
またエスカレーターの床部分が全て黒いゴムで出来ていた為、雨の日には、傘の水滴で結構足元が滑り易い状態でしたし、足元もローラーゴムにしっかりした固定感が無いため、立っていても不安定な感じは免れませんでした。また上昇のスピードも、通常のエスカレーターと比べると遅いものでした。

一方カルフールのレジが全て3階に集中していることから、フロアーの内部階段は3階で終り、それから後は会計を済ませて、3階から下は、建物の長辺にある少し広めの中央階段を降りていく事になります。

更に客がお金を支払わないで商品を持ち逃げされることを避けるため、1階には上下する客用にエレベーターは設置されていなかったと思われます。(従業員や搬入業者用の業務用エレベーターは、別途設置されていると思われますが、周囲にはそれらしきエレベーターは見当たりませんでした。)

私は新しいマンションに移ったこともあり、色々家事用の小物を買いにカルフールへ出かけました。5階のフロアーで、偶々『耐熱ガラス鍋』を目にしました。

幾つか積み上げた箱の一番上に、サンプルの耐熱ガラス鍋が開封され置いてあったため、わざわざ積み上げられた箱を開ける必要もありませんでした。

私は、商品の写真が写った箱を上の方から1つ抜き取り、箱のセロテープを剥がさないで、 そのまま他の品物と一緒に籠の中に入れ、3階のレジに行き、会計の順番を待ちました。
私はレジで待っていた時、ひょっとしたら、商品にヒビなど不良品である可能性もあると思い、店員がレジで金額を打込んでいる最中に、箱のセロテープを剥がして中を確認しました。

すると、鍋の蓋が無い事に気が付き、レジの店員に商品の交換を依頼しました。      レジの店員は、直ぐに売り場を管理している人を呼び出して、商品を持ち帰り交換したものを持参する様に言いました。

私は、他の客が私の後ろで会計処理を待っていることもあり、レジの店員の邪魔にならない様に列から外れ、レジの横で品物を受取るために待ちました。
品物が置いてあった場所が僅か2フロアー上であったにも関わらず、10分経っても20分経っても、代わりの品物を持ってくる気配がありませんでした。

そこで私はカゴを置き、再度『耐熱ガラス鍋』の売り場まで出かけて行ったところ、レジで蓋が無い不良品を受取り持ち去った女性の店員が、待っていました。
私が再度『蓋が付いた耐熱ガラス鍋を欲しい。』と言うと、直ぐに箱に入ったものを渡してくれたので、やれやれと言う気持でした。

ところが3階のレジまで持参し支払いの手続きを済ませ、直ぐに箱を開けたところ、先ほど女店員が不良品として持ち去った、鍋の蓋が無い『耐熱ガラス鍋』を再度手渡されたことに気が付き、頭に血が上る思いでした。

女店員が敢えて私に、蓋が無い『耐熱ガラス鍋』を手渡した理由は、店が買い取ったものを仕入先に返品出来ないため、どうしても日本人の私に無理に売付けたかったのではないかと、 勘繰りたい気持ちになりました。

そこでもう一回5階の売り場に出向いたところ、また同じ店員が待っていて、私に箱に入った商品を渡そうとしましたが、私は彼女を完全に無視しました。
高さ1m程度まで積み上げられた箱の中から一つ箱を選び、そこで箱を開け問題が無い事を確認した上で、3階のレジまで持参しやっと真面(まとも)な商品を手にすることが出来ましたが、本当に疲れました。

こんなことは、日本では経験したことが無い、私にとって最悪の買い物でした。

その後2018年7月末カルフールは、中国事業をテンセント(インターネット経由のゲーム等のサービス運営会社)に売却することを明らかにし、カルフールの名前は残るものの、フランス本社は中国事業から撤退しました。

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