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ひまわりよ

沈黙と言う、心の雄弁さから逃れる様に、 ポツリとひと言、 『疲れた。』と、言った。 お前の目は、孤独と悲しみに潤(うる)み、 項垂(うなだ)れて、 乾き切って土ぼこり立つ、 荒涼とした地上に、泪を落した。 ひまわり(向日葵)よ...

ヒマラヤ高地の

ヒマラヤ高地の懐(ふところ)深く、 人知れず幻の花と口ずさまれ、 厳しき自然に在ることを、遥か彼方に忘れさす。 それは貴女(あなた)の心、可憐な花。 セルリアンブルーの大地の花。 あの澄み切った無限の青空に、 怯(ひる)むこと無く、 小さいながらも思いっきり、 負けてはいないと自...

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アインシュタインと子供の会話

(子供) この広い緑の草原の中で、 なぜ、ここに石があるの。 (日本だと小学校の低学年位の子供が、手のひらに小石を取って、アインシュタイン博士に見せた。) (アイン) それはね。 この石にとって、ここが一番居心地が良いからなんだよ。 (子供) 僕も、おじさんも、石と同じだね。 ...

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落秋の頃

秋の夕べは みじかい。 あの茜色の 何とも表現し難き空は、 夏の陽の残照であろうか。 その光芒はどこにも満ち溢れ 小走りに行き交う人々の心にも映じている。 澱みない雑踏は、しばしの沈黙(しじま)となって あまねく照らし出され、 陋巷(ろうこう)の中にも、人々は安らぎと言う言葉に ...

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波望(はぼう)するは

波望するは、青春の彼方に見るもの。 そしてうらぶれて口ずさむもの。 偉大な自然に驚きたい。 偉大な自然に発見したい、自己の存在価値を。 この全身の鮮血が、露の一(ひと)滴(しずく)でも良いから、 人の心を驚かせたい。 ダイヤモンドより、美しいものを見たと、 八十島君よ ! 君...

コスモスよ

コスモスよ、 私が初めて、お前に出会ったのは、 私が子供のころ、庭の竹垣の中だった。 お前は、私の童心を掻き立てるかの様に、 庭の雑草のプリンセスたるを失わなかった。 お前は、実際美しかった。気品があった。 お前は、秋になるとあちこちから、 ホワイト、ピンクと言った具合に 私...