詐欺事件の小道具

積水ハウスの土地取得に関する詐欺事件が明るみに出ましたが、皆さんご存知でしょうか?

35分程度のもので長くなりますが、良かったら動画を御覧下さい。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00010001-abemav-bus_all

特に、動画の半分以上経過した頃、弁護士や司法書士の介入、第三者の成り済ましによる公証役場での公正証書の作成や第三者による役所での改印手続きによる印鑑証明の入手等が実際に行われていることを聞くにつけ、詐欺犯罪を防ぐことの困難さを思い知らされます。    ただ私の場合、お金も土地も無いため、詐欺師に狙われることは無さそうです。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52480

成り済まし詐欺の小道具として、パスポート、印鑑証明、戸籍謄本、公正証書、土地建物の登記簿謄本等が、解説者の口からポンポン出て来ます。

     私は話を聞いていて、中国での偽造書類、偽造印鑑のことを思い出しました。積水ハウスの63億円もの詐欺事件に、成り済まし地主として登場した女性は、中国人女性とのニュースもあり、ひょっとしたらこれらの詐欺の小道具は、中国で作られた可能性もあると思われます。

上海、成都等大都市に限らず中小の都市でも、大通りの両サイドの歩道の壁や塀、電柱、公衆トイレの中、建物の横壁などには、名刺大の赤、緑や黄色の紙切れが無数に貼られています。また駐車場に車を駐車していたりすると、名刺が前面のワイパーに置かれていたり、渋滞で車のノロノロ運転をしていると車と車の間を割って入って来た若者が、車の運転手に名刺を渡すこともありました。                                 これらの全てが偽造書類や偽造印鑑の連絡先という事ではありませんが、結構ビジネスとして繁盛している様に思えました。

家族全員の生年月日、出生場所、民族、国籍等が登記記載された『(居民)戸口簿』、成人した中国人に発行される身分証明書である『(居民)身分証』の偽造から、一流大学の卒業証書、学業の成績表、パスポート、会社の身分証、免許証、写真、3Dプリンターを使用した印鑑等、幅広く偽造ビジネスが横行していました。

日本であれば直ぐに電話番号から足がつき、『公文書や私文書の偽造の罪』で逮捕される様なものですが、『騙すより、騙される方が悪い。』と言うお国柄に加え、文書偽造以外にも余りに国内に犯罪の予備軍が多いためだと思いますが、警察が取締ったと言う話は聞こえて来ません。

また客の要望に応えて偽造に携わった人々が、直接詐欺の犯罪に関わることが無いことも、警察に見逃されている理由かも知れません。

しかしなぜ、文書偽造の様なことをするのか ?                     その最大の理由は、日本と異なり中国では、それなりに給料を貰って働くことが出来る会社が少ないことに原因があると思われます。                        日本と異なり卒業生の数が桁違いに多いという事もありますが、大学卒業後の就職率が30%という数字もある位です。

大卒に限らず、多くの人々が経営者の判断でどうにもなる短期間の仕事に就いており、首になる度に新たな職場を求め、国中を移動している現状なのです。              日本でも40年程前までは、冬の間、東北地方から男が、単身都会へ出稼ぎに行くということがありましたが、中国でも妻と子供を実家に残し、夫だけが都会に出稼ぎに行くケースは普通のことで、中には実家に子供を預け、夫と妻が別々の都市で別れて働く様なケースも、結構見られます。

この様に世の中の就職環境が悪い中で、要は1日1日を生きていくために、詐欺の小道具作りをやっている人々もいる訳です。国と国との間の人的な交流が増すにつれ、詐欺も国際分業が進み、日本ではさらにこの種の犯罪が益々増えて行くものと思われます。

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