中国の銀行

あく迄私の実体験に基づくものですから、体系的な説明が出来ないことをお許し下さい。

まず外国人の私が一番必要な銀行の種類としては、円と元の交換が出来る銀行です。

中国において外国為替を扱える銀行は、中国建設銀行、交通銀行、中国銀行の3行だけです。

総資産(20兆3,037億人民元: 15円/元として、304兆円)および営業収益(5,896億人民元:15円/元として、8兆8千億円)の点で世界最大の銀行である(2013年末現在)中国工商銀行は、支店数も一番多いため私にとっても利便性が高いのですが、ビジネスの範囲が国内に限定されているため為替の交換は出来ません。

私が桂林で口座を作ったのは、中国銀行と交通銀行の2行でしたが、顧客に対するサービスのレベルは、交通銀行の方が遥かに上でした。

未だ全行における共通のコンピューターシステムが完成していないためか、事務処理が非常に遅くお客が列を作って待つ事態が、頻発していました。

ただATM機では、入金は出来ないものの出金は直ぐに行えました。

これは中国ではあまりに偽(にせ)札が多いという現実が、入金の機械化を阻害しているのではないかと思われます。

ですから入金と出金とが完全にオンライン化されたシステムとしては、運用されていないと思われます。

日本の銀行なら、行員を通す場合でも10分もかからないものが、人が多すぎてひどい場合、 2時間程度かかることもあります。

予め受付番号を機械から受取るシステムとなる前は、立ったまま列に並ぶ必要があり疲れてしまいましたが、同システムが採用されてからは、大分楽になりました。しかし今も中国銀行では窓越しのカウンターが高く、ちょうど昔の窓口での列車の切符購入の時の様に、行員がイスに座り厚いガラスの窓越しにお客に立たせるやり方を取っている(強盗対策と思われる)ため、自分の番が来ても事務処理で時間がかかり過ぎることもあり、長く立ったままだと辛くなることもあります。

この点交通銀行の方は、カウンターが低い上、外貨チェンジ等の場合、別室でソファーに座り処理することも多く、中国銀行より遥かにお客を大事にしている感じがあります。

ただ桂林でも成都でも、近いという利便性から私が一番利用したのは中国銀行でしたが、同じ銀行でも、いろんなランクがあり、その都度、アタフタさせられました。

外国為替の両替ができる支店でも、為替の種類(US$や日本円)と金額により、処理出来る支店と出来ない支店がありました。

更に明日いくらいくら円から元に替えるなど、事前に連絡を要する場合もありました。

逆に日本への円送金などのケースも、為替の取扱い支店においても、金額の制限などもあり大変でした。(これは、後日機会を見てお話しします。)

支店の中には、通帳を発行する権限が与えられていない銀行もあります。

行員もいるから、なおのこと紛らわしいのですが、その様な場合は、預金残高をATMの画面の数字だけで確認する事となります。

私が支店で銀行口座を開き通帳を作る迄に、いろんな書類作成や雑務が発生し何回も支店に出向きましたが、口座を開くまでには桂林、成都どちらも1週間ほど必要でした。

ですから自分で手に通帳を持ったときは、ホッとしました。(この時の気分は、昔車の運転免許証を取得した時の安堵感と似た感じです。)

桂林の場合は、中国銀行も、交通銀行も、比較的支店を目にすることが多く、口座を開設する支店を見つけるのは容易でした。

ところが1000万人を超える大都会の成都では、都市としての広がりも大きく、中国銀行も、交通銀行も、支店を見つけるのが大変でした。

ネットでの銀行のホームページには、支店の所在地についての案内が全く無く、あちこち人に聞いて回り、支店を探し出すしか方法がありませんでした。

何故ホームページに支店の所在地を載せないのかというと、変な話とは思いますが、強盗を避けるためと仕事仲間が言っていました。                        実際に支店の建物の前で、現金輸送車が待機している場合、警備員は本物の軽機関銃を持って、見張っています。                                現金の輸送は一企業が受託している様ですが、実態は意外と陸軍のOBが運営している会社かも知れません。

同じ中国銀行の支店であっても、使用するフォームは、成都と桂林では大きく異なり、全く別の銀行の感がありました。ただ日本の銀行と比較した場合、中国の銀行は夜7時頃まで開いていたことと、土,日でも、全ての支店ではありませんが、何処かの支店は開いていたので、そういう意味での顧客サービスは、日本より進んでいる感じがしました。

それから、まさかとは思いましたが、普通預金の金利も、定期預金の金利も同じ中国銀行でありながら、成都と桂林で違っていたことも驚きでした。(日本ではあり得ない話ですが、それだけ国も広く、経済の状況も異なっているという事でしょう。)

序でながら思い出したのでここに書きますが、中国建設銀行、交通銀行、中国銀行とも日本に支店を構えていますが、中国への送金或いは中国からの送金で使用した場合の利便性は、全くありません。                                    日本の為替管理法が妨げとなっており、オンライン的な機能は全くありません。

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