【桂林だより】今日は通貨のこと

今日は、通貨のことを書きたいと思います。

中国の通貨の単位は、皆さんも御存じの様に元(yuenと発音しますので、私も当初は円と間違いました。)ですが、それ以外に、補助通貨として角と言うのがあります。10角が一元です。

ですから、日本で昔使っていた銭と言う単位が円の補助通貨であったのと同じです。

1角紙幣は、5.5×11.5cmの大きさで非常に小さく、初め見た時は、子供のおもちゃと勘違いする程安っぽく作られています。印刷に使われている紙は、何処でも入手可能な、ごく普通の紙の様です。

恐らく、価値が低いため、誰も偽札を作ろうと言う気もしないと思われます。

まず紙幣ですが、1角、5角、1元、5元、10元、20元、50元、100元と8種類もあります。

1元札は、旧札もあります。元は、確か全て毛沢東が描かれていたようです。今手元の1元、10元、100元は間違いなく毛沢東です。

1角だけは、少数民族の2人の顔が描かれています。5角は、手元にありませんが、毛沢東では無かったと思います。

この様に使う通貨の種類も11種類もあり、また偽札もごく普通にあるため、偽札を掴まされない様に気を配る必要があります。

会社の従業員の中に、2人ほど偽札を掴まされた人がいます。各々20元と50元札だったとのことですが、少なくとも給料は、銀行から下ろしたものを貰っているため、一応安心しています。私が100元札を使い、お釣りを貰う場合、20元札や50元札の見分け方は分らないため、少なくとも新札は敬遠した方が良いかなと思っています。

上海エクスプローラーと言うHPを見ていたら、ある会社では、給料で配った100元札の8割が偽札だったと言う記事が載っていました。

(偽札ですから、偽札と知っていて使用したら、逮捕されます。)

ところで、私は、元は普通に使いますが、角は市場でしか使ったことがありません。タクシーに乗っても、角の単位の表示は出ますが、無視され4捨5入で全て元で支払います。(ガソリン代として余分に1元払わされるのは癪ですが。)

市場に行くと、本当に1日の売上が何元と聞きたくなる程の、少量の野菜を売っている年寄りを多く見かけます。

近隣の農家から売りに来る人も多いと思われますが、ここでは、角の単位が立派に通用します。

何角という角を通貨単位とする野菜の余りの安さと比べると、洗剤やポリバケツ等の様に何十元もする工業製品の値段は余りに高すぎる感じがします。

日本と違い、貧富の差が80倍と言われる中国ですが、農業で生計を立てている人々の余りの収入の低さを目にする一方で、工業製品を作る経営者は利益を再投資し益々富む状況にあり、この差はますます開いて行くものと思われます。

何よりも親の貧しさを、子供が伝承し、子供は一生貧しさから抜け出せない、そんな社会構造が、共産主義であるにも関わらず、解放政策により出来つつあります。

今回は、日本に帰国するのを遅らせ、中国での正月を経験しました。

中国での正月休みも略真ん中になりましたが、幾つか気がついたことを書きます。

①新年になった夕方から爆竹の音がうるさく、朝まで延々と続いたこと。爆竹を鳴らすのは、日本の福は内、鬼は外と同じく、鬼を追い出したいからとのこと。まあ2~3日は深夜でも、うるさくて眠れない日が続きます。

②また日本では、絶対に許可されない大きな花火が、あちこちで自由に打ち上げられていること。

社長のマンションに遊びに行った時、下の3階のベランダから、50~80mの上空に向かって大きな花火が何十発も打ち上げられました。

元々こちらは木の家が少ないため、火事の可能性は少ないかも知れません。しかし、それ以上に花火の打ち上げに失敗して大けがをする可能性もありますが、全て自己責任と言うことでしょう。

③大晦日の紅白歌合戦の様な番組としては、元旦の夜、中国は50数民族いるそうですが、この民族の踊りと唄を延々放送しています。全民族の踊りが終わらないと終了しないと言うから、大変なものです。

ただ民族衣装も見あきたためか、結構創作衣装も増えています。ただ1民族でも一度に100人程度が踊る大舞台のため、劇場の中とは言え、大変な規模だと思います。

④新年を迎え、デパートは大安売りかと言えば、決してそうではない様です。昨年末の割引の上に、再度シールを貼り、客の入り具合によっては値を上げているものも多く見かけます。(客が多いと、間違いなく値上げです。)

知人が今日車の洗車を頼んだところ、通常の3倍の値段を取られたと、こぼしていました。    では、また。

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