皆さん、お元気ですか。中には、御無沙汰の方も居られますが、お許し下さい。
中国での最初となる正月も経験したいと思うと同時に、社長からの熱心な誘いもあり、 日本への一時帰国を後ろにずらしました。
1月のこちらは、多少関東地方より、多少(1~2度)暖かな感じです。
しかし、こちらの人々には寒さが堪える様で、大半が事務所の中でもオーバーやコートを着て、また下にも毛糸のセーターなどいっぱいに着こんでいます。
私から見ると、ちょっと大げさではないかという感じですが、夏が暑いところなので、その分寒さを強く感じるのかも知れません。
私は事務所では、ワイシャツにセーター程度なので、周りからは奇異な目と言うより、年齢以上に若く見える上、寒さに強いことから一目置かれています。
しかし、夏は私の方が暑がりなので、季節で感じ方が逆転していると感じれば、別に薄着は自慢することでは無いかも知れません。
中国は、この1月13日から21日までの9日間正月(2010年)となります。
周囲も、日本の師走と同じで何となく、慌ただしさが感じられます。
桂林に地方から出てきている人々は、早めに帰郷する人も多いようです。
こちらでは、家族や親せきとの繋がりが強いため、遠い地であっても無理して帰郷する人が多いようです。
日本から、中国へ一時的に帰国が多いのもこの時期です。
一度北京駅で切符を購入している状況がテレビに出ましたが、本当に諦めたくなる程の長蛇の列です。
尤も、余分に金さえ別に出せば、切符を入手することはできるでしょうが・・・・。
それにしてもすごい人数です。厭になる程、人、人、人です。
本日は会社の忘年会で、羊1頭の丸焼きを、桂林から30分程の郊外に食べに行きました。
従業員と従業員の恋人や経営者の家族等も加わりましたので、車4台で総数は15名程になりました。
羊と聞いていたので、大きい羊を食べるものと思っていましたが、予想より小さく、それも羊毛をとる羊ではなく肉用の羊とのことでした。犬の中型犬程の大きさのものが、大きな金網に4足を縛られ、魚の開きの様に開かれて十分に焼かれたものが出されました。内臓の一部は、別に煮つけ等にして出されました。
箸とナイフ(よく切れます)とフォークで好きな個所を切って食べるのですが、流石にバーバラスな感じでした。
他に犬や牛も注文すれば、魚の開きの様な形で出される様です。(牛は、魚の開きとは行かないかも知れませんが)
私たちが食事する部屋とは別に、田舎なので敷地は広いのですが、戸外にちょうど火葬場みたいなものが3つ並んで居り、そこで魚の開きのような羊を、薪で十分に燻製に近くなるまで焼き、部屋には大きな格子状の網のまま焼きあがったものを持って来ます。
私自身、やはり見た目にも良くないし、特にまずくは無いものの、美味しさを味合うと言うことには程遠い感じです。
本日食用にされる牛が生きて歩かされて、1頭敷地内に入ってきたときは、流石に私自身、可哀そうだと思いました。
こちらの人は、慣れているためか、余り私の様に感傷的になることは無く、手際良く殺すようです。
また、毎回ビールや白酒(度の高さは、30~60度)で乾杯ですが、乾杯はコップ1杯を飲み干すのが礼儀の様ですが、日本人の私は毎回勘弁して貰って、少しずつ口につけています。
そうしないと体がもちません。
ある人の話では、羊1頭をこうして食事する場合、1回で1300元程度(日本円で17000円ぐらい)とのことですが,こちらの平均月給が800から1000元前後であることを考えると、日本人の給与ベースで考えると、20万円~30万円の食事代となりますので、経営者としては忘年会の費用を奮発したこととなります。十分慰労していることを示したかったのでしょう。
去年の夏は社長のおごりで、同じ様に高級料理(と周りは言っていますが?)のスッポン料理を、車で1時間程の所に食べに行きました。
食事の途中で、と言っても羊の肉をほぼ食べ終わったころ、まだ食事中にも関わらず、店の店員がナイフとフォークを回収に来ました。
これは、ステンレスのこれらの製品がお客に頻繁に盗まれることに対する対策の様です。 お客がいる間に回収して、数を確認している様です。
似たようなことは、私のマンション近くの小さな店でチャーハンを食べた時、何度も経験しました。
金属製のスプーンではなく、いつも今にも折れそうで弱わ弱わしいプラスチックのスプーンで出されます。
金属製のスプーンを盗まれたら採算が取れないから、おもちゃ見たいなプラスチックのスプーンで出される訳です。過去に会社の宴会でしゃぶしゃぶと言われ、私も喜んで参加したところ、水牛の雄牛の変なものまで食べさせられ閉口致しましたが、何でも経験と考え、また親睦を保つ必要もあり一応会社の宴会には参加しています。 こうした宴会に参加している中で、日本では動物の内臓や足、頭など捨てている様な物まで、中国では全て食している事実を知るにつけ、改めて日本の豊かさを噛みしめる毎日です。
注)桂林の店で出される牛肉、市場で販売されているブロック単位の牛肉は、大半が、農作業に使われる黄牛か水牛の肉です。ですから日本の牛肉と比べると、味も悪く、硬さもあります。
上海や北京は別として、桂林では輸入肉も霜降り肉などは、見ることも食することもありません。